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原宿のIGNITE studio oneで、カリステニクスとヨガがつながった日。美しさと強さのその先へ

Oct 10, 2026 • 1 min read

video thumbnail for '10/4、原宿のIGNITE studio oneさんにお招きいただき、ワークショップを開催させていただきました!'

アームバランスや逆転の姿勢を、腕の力だけで何とかしようとしていませんか。手で体を支える動きには、筋力だけでは捉えきれない面白さがあります。床をどう押すか。肩甲骨をどう使うか。そして、体をどう一本につなげるか。

そのつながりを、ヨガとカリステニクスの間で確かめる機会になったのが、10月4日に原宿のIGNITE studio oneで開催したワークショップでした。テーマは、「美しさと強さのその先へ」。

カリステニクス側から持ち込んだ中心テーマは、肩甲骨の使い方です。特別な技をたくさん並べるのではなく、一つの土台を、いくつもの動きへつないでいく。そこに、今回のワークショップの面白さがありました。

ヨガとカリステニクスが、正面から組むということ

正直、IGNITE studio oneの皆さまからお声がけいただいたときは驚きました。あの場所に立たせていただけたことを、素直に光栄に思っています。

ヨガとカリステニクスが、ここまで正面から向き合い、一緒に体の使い方を探る機会は、日本でもなかなかないのではないでしょうか。自分たちにとっても、それくらい新鮮で、楽しみな取り組みでした。

ただ、二つを組み合わせるからといって、ヨガの時間にカリステニクスの技を追加すればいい、という話ではありません。大切にしたかったのは、すでにある動きの中に、新しい理解を一つ加えることです。

チャトランガも、フロッグスタンドも、ヘッドスタンドも、形だけを見れば違う動きです。でも、床との接点から体を支えるという視点で捉えると、別々だった動きがつながってきます。

新しい形を覚えるだけでなく、今ある形の意味が少し変わる。今回、届けたかったのはそんな体験でした。

15名の参加者と、土台を共有する時間

当日は15名の方にご参加いただきました。サポートには、カリステニクス東京認定トレーナー第1期のジョージが入ってくれました。

二人で進められたことで、後ろの方まで目を配ることができました。同じ課題に取り組んでいても、体の使い方や、動きをつかむきっかけは人によって違います。全体を進めることと、一人ひとりに目を向けること。その両方を大切にできたのは、今回の大きなポイントです。

そして印象的だったのは、初めて触れる動きに対する皆さんの理解の速さでした。慣れていないはずの動きでも、驚くほど早く感覚をつかんでいく。

やっぱり、土台ができている人は強い。新しい動きに出会ったとき、それまでの練習がちゃんと生きる。そのことを、こちらも実感させてもらいました。

六つの動きは、一本の線でつながっている

今回扱った内容は、次の六つです。

  1. 腕立て伏せの姿勢で、手だけで歩く
  2. 肩甲骨を開く、寄せる
  3. ホローボディで、体に一本の軸をつくる
  4. チャトランガを、もう一段深く理解する
  5. フロッグスタンド
  6. フロッグスタンドからヘッドスタンドへつなぐ

こうして並べると、いろいろな種目を行ったように見えるかもしれません。でも、内容を貫いていたのは一つの考え方です。

床を押す感覚から肩甲骨の動きへ。肩甲骨の動きから体の軸へ。そして、その軸を逆さまの姿勢へ。

最初の練習と最後の練習は、切り離されていません。後半のアームバランスや逆転姿勢のために、前半で支える感覚を確かめていました。それぞれの動きを独立した課題として終わらせず、次の動きに持ち込む。それが今回の構成です。

1.腕立て伏せの姿勢から、床との関係を確かめる

最初に取り組んだのは、腕立て伏せの姿勢で、手だけを動かして歩く練習です。

手を床につく姿勢は、ヨガにもカリステニクスにも登場します。だからこそ、共通の出発点になります。見慣れた姿勢であっても、そこから手を動かしてみると、ただ形を保つだけではない課題が生まれます。

今回の流れで注目したかったのは、「手が床についていること」と「手で床を押していること」を分けて考える視点です。支えているつもりの姿勢を、床との関係から捉え直す。まずはここが出発点でした。

後半で逆さまの姿勢に挑戦するときも、床との接点は手です。だから、最初の練習は単なる導入ではありません。後で使う感覚を、比較的なじみのある姿勢の中で確かめる時間でもありました。

2.肩甲骨を開く、寄せる。動きの中心を知る

今回、カリステニクスから持ち込んだ中心テーマが、肩甲骨の使い方です。

腕で体を支える動きを考えると、どうしても腕そのものに意識が向きます。もちろん、腕も使います。ただ、それだけで動きを理解しようとすると、肩甲骨の役割が見えにくくなります。

そこで取り組んだのが、肩甲骨を開くこと、寄せること。その違いを、実際の動きとして確かめる練習でした。

大切なのは、用語を覚えて終わらせないことです。「肩甲骨を使う」と言われても、言葉だけではつかみにくい。床を押す動きと結びつけることで、肩甲骨が体を支える動作の一部として見えてきます。

今回は、種目ごとに新しい説明を増やすより、同じ肩甲骨の使い方が、別の姿勢でも関係していることを共有したかったんです。ここがつながると、後半の練習も、まったく別の難題ではなくなります。

3.ホローボディで、体に一本の軸をつくる

肩甲骨の動きから、次につないだのがホローボディです。ここでのテーマは、体に一本の軸をつくることでした。

手で支える練習だからといって、手や肩の話だけで完結するわけではありません。床を押す感覚を、体全体のまとまりにどうつなげるか。その橋渡しとして、ホローボディを扱いました。

「軸」という言葉は、いろいろな運動の場面で使われます。今回も、きれいな姿勢を説明するためだけの言葉ではありません。後に続くチャトランガや、逆さまの姿勢へ持っていくための共通テーマでした。

手、肩甲骨、体の軸。それぞれを別々に意識するだけでなく、一つの動きとしてつなげていく。ホローボディは、その流れの中に置いています。

難しい形を目指す前に、体をどうまとめるのかを確かめる。この時間があることで、後半の挑戦にも、前半で得た感覚を持ち込めます。

4.チャトランガを、もう一段深く捉える

ヨガの動きと直接つながる場面が、チャトランガでした。

ここで目指したのは、新しいポーズに置き換えることではありません。慣れた動きを、床を押す感覚、肩甲骨の使い方、体の軸という視点から捉え直すことです。

形として知っている動きでも、意識するポイントが変われば、取り組み方を見直すきっかけになります。どこまで下がるかという見た目の話だけではなく、その姿勢を、どう支えているのかに目を向ける。今回の「もう一段深く」は、そういう意味での深さです。

ヨガとカリステニクスをつなぐ価値は、まさにここにあります。新しい動きを外から足すだけではなく、すでに行っている動きの中に、別の理解の入口をつくれることです。

今回の練習も、チャトランガだけのためのものではありません。そこで確かめた支え方を、次のフロッグスタンドへ持っていきます。

5.フロッグスタンドで、土台をアームバランスへつなぐ

フロッグスタンドは、今回の流れの中で、床を押す感覚と体のまとまりをアームバランスへつなぐ場面でした。

足が床から離れる動きは、形としての印象が強いですよね。つい、浮いたか、浮かなかったかだけで考えたくなります。

でも今回は、その結果だけを切り取らないことを大切にしました。ここまで確かめた肩甲骨の使い方や体の軸を、新しい姿勢でも使えるか。フロッグスタンドは、そのつながりを試す課題でもあります。

最初から「難しい技」として向き合うのと、前半の練習の続きとして向き合うのでは、意味が変わります。初めての形であっても、使おうとしている感覚まで全部が初めてとは限りません。

参加された皆さんが、慣れない動きを早くつかんでいた姿は印象的でした。これまで積み重ねてきた土台に、新しい理解がつながる。その瞬間に立ち会えたことが、うれしかったです。

6.フロッグスタンドからヘッドスタンドへ

最後は、フロッグスタンドからヘッドスタンドへのつながりです。

ここまでくると、姿勢は大きく変わります。でも、今回伝えたかった考え方は変わりません。床を押すこと、肩甲骨を使うこと、体に軸をつくること。その土台を、逆さまの姿勢へ持っていきます。

逆転姿勢だけを切り取ると、特別な能力が必要な動きに見えるかもしれません。だからこそ、今回はそこへ至るつながりを大切にしました。

最後の形だけを目標にせず、その形を支える要素を順番に確かめる。腕立て伏せの姿勢から始めた理由も、肩甲骨とホローボディを扱った理由も、ここにつながっています。

なお、当日の流れは、指導とサポートのあるワークショップとして行ったものです。この順番を、そのまま一人で逆転姿勢へ進むための手順として捉える必要はありません。新しい動きほど、形を急がず、自分に合った段階を確かめながら取り組んでください。

「美しさと強さのその先へ」に込めたこと

ヨガは美しさ、カリステニクスは強さ。そんなふうに分けて考えると、今回のテーマはわかりやすく見えるかもしれません。

でも、今回の時間を通して探りたかったのは、その区分の先です。美しく見える姿勢と、体を支える力を、別々の話にしない。形と、その形を成り立たせる体の使い方を、一緒に考えることです。

肩甲骨という一つのテーマから始めても、腕立て伏せの姿勢、チャトランガ、アームバランス、ヘッドスタンドまで話がつながる。これは、種目の数を増やすこととは少し違います。

同じ動きに対して、見えるものが増える。すでに知っている姿勢にも、新しく確かめたいポイントが生まれる。そこに、異なる分野が出会う面白さがあります。

どちらかのやり方で、もう一方を塗り替えるのではありません。それぞれの練習で育ててきた土台を生かしながら、体の理解を広げていく。今回のワークショップは、その手応えを感じる機会でした。

体の使い方の「OS」に、一つ加える

今回の取り組みを一言で表すなら、体の使い方の「OS」に、新しい考え方を一つ加えることです。

新しい技を一つ覚えることも、もちろんうれしい。でも、そこで得た感覚が他の動きにもつながるなら、練習の意味はもっと広がります。

チャトランガだけ、フロッグスタンドだけ、ヘッドスタンドだけ。それぞれを個別に考えるのではなく、その間にある共通点を探す。すると、一つの練習で確かめたことを、別の動きでも問い直せます。

今の練習にこの視点を持ち込むなら、まずは次の三つを振り返ってみてください。

  • 手を床につく姿勢で、床を押すことに意識を向けているか。
  • 腕だけでなく、肩甲骨の動きにも目を向けているか。
  • 新しい形に挑戦するとき、これまでの練習との共通点を探しているか。

すぐに難しい技へ進まなくても大丈夫です。いつもの動きを、いつもと違う視点で確かめる。そこから始めることにも、十分に意味があります。

次の練習で、つながりを確かめよう

カリステニクスを始めたい方も、ヨガのアームバランスを別の角度から理解したい方も、まずは土台となる体の使い方に目を向けてみてください。

何を練習すればいいかわからない、フォームに自信がない、継続のきっかけがほしい。そんなときは、カリステニクス東京アカデミーのスタートガイドで、レベルに応じたレッスンやワークショップの情報を確認できます。自分に合った練習の入口を探してみてください。

練習環境を整えたい方には、マットやプッシュアップバーなどを扱うカリステニクス東京の公式ショップもあります。道具を増やすこと自体を目的にせず、今の練習に必要なものを選ぶきっかけにしてもらえたらうれしいです。

ご参加いただいた15名の皆さま、そしてIGNITE studio oneの皆さま、本当にありがとうございました。ジョージさんと一緒に、一人ひとりの挑戦に関われたことも、うれしく思っています。次の機会も、今から楽しみです。

次の練習では、難しい形を一つ増やす前に、いつもの手をつく姿勢を確かめてみませんか。床を押す感覚、肩甲骨の動き、体のまとまり。そのつながりを探すことが、美しさと強さのその先へ進む、一つの入口になります。

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